TOYOTA CYNOS α
僕が初めて自分の車を買ったのは20歳になる1ヶ月前でした。その頃はまだ実家にいる頃で、専門学校を卒業してから、ずーっと続いていたフリーター生活にピリオドを打って、就職先が決まっていました。その通勤のための車購入。当時は、乗りやすい車がいいなぁ、ってのと丸っこいフォルムが好きだったので、カローラ2にしようと思ってたんですね。まわりの友達は、スターレットやシビックを買っていて、自分もなんとなくその辺の形なのかな?と。フリーターを辞めても、バイト先だった会社の寮にはしょっちゅう遊びに行っていました。その中でも、車好きで通っているU田さん(180乗り)の家に遊びに行ったときに、「カローラ2は、辞めたほうがいい、絶対に自分が『かっこいい!』って思える車じゃなきゃ後悔するぞ」と言われ、それじゃあ、ちょっと探してみますか。ってことで車探しに行きました。幸い千葉県の国道16号は、車のアメ横と言われるほど中古車屋が乱立しているので、車探しには、環境は十分です。初めて買う車なので、できればアフターフォローがちゃんとしているところがいいなぁ、ってことでTOYOTAのディーラー中古車屋に入り、そこでいろいろ車を見て回っていた時に出会ったのが、TOYOTA CYNOS αでした。一目ぼれでした。まずは予算がパスしていたこと(80万円でした)。まわりの車にはない車体カラーの存在感。見た目がスポーティなフォルムになっていること。そして、カローラ2がベースとして使われていること(笑その場で購入を決め、この車との生活がはじまりました。20歳になり、今の相方と付き合い始め、それから助手席は相方の席になりました。日常の通勤、買い物、遠くへの旅行、むしゃくしゃしたときの深夜のドライブ。いつでも生活と共にあったサイノスは、まさに相棒でした。21歳の時に北海道へ旅行に行き、そこで大きな事故にあいました。車は全損。でも車が僕達を守ってくれる形となり、僕達はほぼ無傷でした。車はレッカーで運ばれ、廃車手続きをしました。その夜は、相方ととても惨めな気持ちでホテルに泊まり、相方は泣きながらサイノスの絵をスケッチブックに描きました。帰ってきてからもサイノスのことが忘れられず、保険屋さんに相談したところ、「それほど好きな車なら直そうよ」ってことで、廃車を中止し、北海道で修理してもらって、陸送してもらいました。その後、大きな事故も無く過ごし、当て逃げされては怒り、路上で煽られれば勝負し、今日まで過ごしてきました。24歳の時に、クーラーが聞かなくなり、29歳の時にはオーディオのディスプレイが点かなくなりました。文句を言いながらも楽しく運転し、すでに体の動きがサイノスにフィットしているため、車の運転なら何時間していても、それほど疲れません。もはや、体の一部です。そんなサイノスとのお別れの時が来ました。車の買い替えを決意したのです。僕が車を購入してからすでに丸12年。前のオーナーから考えると実に15年走り続けている車です。高速走行でガタツキが出てきているのと、車のエンジン音もかなり大きくなってきていることから、買い替えに踏み切りました。それでも車検のたびに「買い換えるぞ」といいながら、4年くらい経ちましたけどね。すでに判を押して、次の車も入庫待ちの状態です。とても悲しいことですが、サイノスとはお別れになります。そんなサイノスとのお別れのため、今日はドライブに行くことにしました。。。。