【イベント】css nite LP9
2010/4/17
Webデザイン
まず1人目は、森田 雄さんです。テーマは「マークアップエンジニアのキャリアパス」でした。元祖マークアップエンジニアである森田さんは、「マークアップエンジニア」という言葉の定義を説明されてました。んで、今後のキャリアパスを示してくれたわけですが、今回のLP9は、その中でも、マークアップエンジニアとしてのスペシャリストという方向性を示してくれる内容になる、ということでした。次に「XHTML&CSS超高速コーディング術 LIVE!」と銘打って大藤 幹さんと大杉 充さんが、高速コーディングをライブで行ってくれました。コーディングを速くするためには、単純に物理的な速度を上げる方法と、余計な作業を発生させないようにする方法がある、と。大事なのは後者で、いかに無駄をなくすか。シャドーコーディングという、一度頭の中で、コーディングをしてみるといい、という話がありました。イメージトレーニングのようなものでしょうか。大杉さんは、実際、Fireworksでスライスで素材を切り出しながら、同時にスライスで、マージンのサイズなども測っていました。なるほど。。Tipsとして、divを無駄に減らすな!という言葉がありました。個人的に、極力減らすようにしていたので、これはちょっと目からウロコでした。たしかに、無理に減らすことによって、後からの修正がちょっと面倒になることがあり。。。気をつけようと思います。Coding with jQueryというテーマで、次のスピーカー徳田 和規さんの講演は始りました。jQueryが見せてくれる可能性。いまや、HTMLやCSSが書けます、ってのはステータスに全くならない、というのは、誰もが感じるところだと思います。やっぱり、JSやPHPが書けてなんぼだろ、と。PHPは、だいぶ自分の中で消化できるようになってきたのですが、JSが、いまだトラウマのようなもので、手を付けておりませぬ。しかしながら、jQueryは、その苦手をだいぶ克服させてくれそうな気配がプンプンします。特にセミナーで紹介していた、フォームの都道府県を見やすく展開する、というJSにはちょっと感動。あれ、僕も使いたいです。「実例に学ぶ!コーディングから参加するUI設計」長谷川 広武さんJSを実装するときの注意点をいろいろと紹介してくださいました。きっとJSでがんがんUI設計をする人には、うんうんとうなづける内容が多かったんじゃないかなぁ、と思います。実際に行った実装での失敗例と成功例の比較が多かったので、わかりやすかったです。「Webパフォーマンス最適化のためのコーディング手法」石本 光司さん今回、感動した講演の一つでした。ページの表示速度に影響を与える要因がいくつかあるらしいです。その中でも、僕たちがいつも注力するのが、画像の容量を減らすこと。もちろん、それは大事なことなんだけれど、講義では、もっと注目したいのが、サーバーの待機時間をどうするか?という部分である、ということでした。たしかに、データのダウンロード状況を示すウォーターフォールチャートを見ると、サーバーの待機時間が大部分を占めるのがわかります。これはサーバーの仕様であり、僕たちがどうこうできるものでもないのですが…実際にダウンロードするデータの数を減らすことで、これが大幅に軽減できるとのこと!「CSSスプライト」をうまく使ったり、複数に分かれているCSSファイルやJSファイルを1つに結合する、などの方法が有効であることも紹介されていました。また、今までは画像を必要としていた角丸ボックスやグラデーションなどの表現も、CSS3を使えば、CSSプロパティだけで対応できるようになることにも注目できる、と。今日からでも実践できる内容ばかりで、とっても聞いて良かったなー、と思う講義でした。「CSS3 for tomorrow [ver.LP9]」福田泰雄さんと高津戸 壮さん。先月の銀座のcss niteで、CSS3の可能性を見せてくれた高津戸さんと福田さん。今回は、さらに掘り下げた内容でCSS3を紹介されてました。これも面白かったです。CSS3が持つ、アニメーション効果。かなり魅力的です。ただ、気をつけたいことして、高津戸さんも言っていましたが、「でしゃばりすぎないこと」。たしかに、珍しい技術は、すぐに試したくなりますが、例えば、FlashやJSをとにかく詰め込みすぎて、使いづらくなっているサイトが多いこと。あんな風にならないように気をつけなくちゃいけません。でも、適度に使うと、面白い表現がいろいろできそうです。Flashでやっていたナビゲーションの表現などは、これで、だいぶ置き換えられるんじゃないでしょうか。「ノリとツッコミで進める HTML5 ライブコーディング」小山田 晃浩さん&益子 貴寛さんいつもサイトを作る時に、やりたいことでひっかかって、Google先生で検索していると、大体分かりやすい解答にいきつくときに、ヨモツネットさんがひっかかるんですよ。今回は、そのヨモツネットの中の人、小山田さんと、もうこの業界では知らない人はいないでしょう、益子さんとのコーディングライブでした。このライブコーディング、何が嬉しかったかというと、XHTML1のサイトをHTML5に置き換えていく、という方法で進行されたこと。これが、めちゃくちゃわかりやすかったです。これだけでも、行った価値があったように思います。これで明確にHTML5を導入するときに何をすればいいのかがわかりました。現状、HTML5は、IEが対応していないので、HTML5のタグ要素にCSSをかけても反応しない、と。ただ、これを有効にするためのHTML5,jsも紹介していただいたので、ちょっとどれか個人的に管理しているサイトを改造して、使ってみようかな、と思います。HTML5のシンプルさは、とっても魅力で、さらに奥深さもあり。インストラクターとしては、これをどのタイミングで講習に組み込むのか悩みどころですが、まずは自分がしっかり理解していないと意味がないので、がんばって使いこなそうと思いました。「今日から使えるHTML5 API」羽田野 太巳さんAPIのお話が中心。HTML5ではJSによって、できることの幅がとても広がることがわかりました。やっぱ、JSは、ガツンガツン使いまくっておかないとダメだなぁ。う?ん、何か作ってみようかな。うん、そうしよう。最後に、コーディングコンテストの審査発表があり、19:20頃終了。いやぁ、内容の濃い一日でした。タメになりました。今後、どんどん活かしていきたいと思います。まずは、HTML5やらCSS3やら、使えるところから使っていこう、そうしよう。